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リタリンの、うつ病への使用に注意
薬物依存や自殺誘発の可能性 2003年02月16日
リタリンという向精神薬は、ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状を抑える薬として知られていますが、日本ではADHDの患者へのリタリンの使用は、承認されていません。
毎日新聞の報道によりますと、最近このリタリンを覚せい剤の代用品として乱用して、薬物依存症に陥る人が増えているようです。 この薬は、うつ病患者にも使われることがあって、一時的にはうつ状態が改善するようですが、後になってさらにうつ状態が悪化することが多いようで、最悪の場合には、自殺してしまうケースも報告されているようです。患者の中には、リタリンであることを知らされずに投与されていて、その結果、重度の依存症になってしまい、生活が破壊されてしまうケースもあるようです。 みなさんの中にも、もしかしたら、うつ状態の改善や、ストレスを緩和するために、知らぬ間にリタリンが投与されているかもしれませんので、確認してみてください。 リタリン(塩酸メチルフェニデート製剤)の形状は、白色の錠剤または散剤で、錠剤の場合には表面に識別コードである「 CG 202 」という記号が刻まれています。 この薬を、うつ病に使用することを認めているのは、日本だけだそうでして、どうやら厚生労働省の対応に問題があるようです。また、安易に処方してしまう医師にも問題があります。このようなリタリンの問題は、薬害と言っていいのではないかと思います。 毎日新聞が、この問題を取り上げていますので、下記の毎日新聞のHPに行って、ニュースの検索のところで、キーワードとして「リタリン」を入力すると、過去の記事が何本か出てきます。いろいろな問題が指摘されていますので、興味のある人は読んでみてください。 それからもう一言。薬物依存症系の境界例の人は、薬物の入手に注ぎ込んでいるその情熱を、あなた自身の境界例の治療や、依存症の治療に注ぎ込んでください。同じことの繰り返しから、もう抜け出しましょうよ。 毎日新聞社 リタリンの製品情報 ( ノバルティスファーマ株式会社 ) ( 製剤の図や写真を見ることが出来ます ) ホーム > ニュースと話題 > リタリンの、うつ病への使用に注意 【 境界例と自己愛の障害からの回復 】 |