図書館ではこの雑誌を数年間分を保管していると思いますので、図書館で閲覧してください。地元の図書館になくても、図書館同士のネットワークを通じて取り寄せるシステムもありますので、図書館に問い合わせてみてください。
雑誌では、精神療法を行なっている病院を85ヶ所、紹介しています。しかし、情報量が少なく、料金などの詳しい情報は掲載されていたりいなかったりします。
雑誌では大阪市にある「松田クリニック」が、メニンガー・クリニックから定期的に講師を招いて講習会をしているので、スタッフの質が高いと書いています。また、日本での精神分析家の養成をしているところとして、福岡大学を挙げ、「入院患者に精神療法がきちんと行なわれている」と書いています。東京の世田谷区にある「クリニックおぐら」も良心的な治療を行なっていると書いています。医院長の小倉氏は日本精神分析学界の会長をやったことのある人だそうです。そして、小倉氏のコメントとして、「おそらく赤字でしょうね。僕の場合は年金や蓄えもありますからなんとかやっていけてはいますけれど」とのこと。こちらは児童分析がメインのようです。
雑誌では各病院の紹介文が短いので、他にも優秀なところがあると思います。
精神分析医の養成所として世界的に知られているのは、アメリカのメニンガー・クリニックのほかに、ロンドンのタヴィストック・クリニックなどがあります。ここでは訓練コースの中に、近所の家庭の中に入り込んで、実際の母子関係を観察し、分析医としての感受性を養う、などというのがあります。こういったところで訓練を受けた人も、あちこちにいるのではないかと思います。
(治療を受ける際は、自分の責任で病院を選んでください)