| |
ホーム > 本の紹介 > 虐待
|
虐待
|
本の題名をクリックすると、オンライン書店 Amazon.co.jp の、その本の紹介ページに行きます。
|
|
ローラ、叫んでごらん
フライパンで焼かれた少女の物語
著 者:リチャード・ダンブロジオ
出版社:講談社 「+α文庫」
発行日:2000年 2月 1日 価格:\780
ISBN : 4062564114
アル中の父親が赤ん坊の泣き声がうるさいと、赤ん坊をフライパンに乗せて焼き始めた。凄まじい叫び声を聞いた近所の人が、近くを通りかかった警官を呼んだのでなんとか一命は取りとめたものの、赤ん坊の顔の半分はやけどでひきつり、背中は曲がり、目は斜視となり、足に出来た静脈瘤の苦痛からたえず泣き続けるといった状態となった。その後、カトリックの孤児院にあずけられ、十二才になったとき、精神科医の著者がこの子に興味を持った。著者がローラの記録を見ると五歳で分裂症を呈したとあり、まったくしゃべることが出来ず、知能指数はわずか50しかなかった。そんな状態にもかかわらず、著者による精神分析療法が始まった。悪戦苦闘の連続だったが、やがてローラの心が開くようになり、精神的な面で奇跡的な回復を遂げてゆき、やがて、ローラは看護婦の資格を取り、社会へと巣立ってゆく。
この記録は、心がここまで痛めつけられていても、やりようによっては回復できるのだという証しである。ローラの感動的な回復力と周囲の人々の温かい支援が、読む人の心を打つ。そして、治療技法としての精神分析の持っている力を見せつけられる。
ロングセラーを続けている本。
|
|
|
日本一醜い親への手紙
著 者:Create Media 編
出版社:メディアワークス発行 主婦の友社発売
発行日:1997年11月5日 価格:\1,100-
「あなたは今でも知らないはずだけど、僕は金属バットを持ってあなたの枕元に立ったことがあるのです」
親から受けた様々な虐待を告発する百通の手紙。カビの生えたご飯を子供に食べさせる親。そのまま食べるとカビの胞子が舞い上がるので、ご飯を洗ってから食べる子供。
朝、子どもが起きるのが遅いと、包丁の腹で子どもの頬をペタペタ叩きながら「はやく起きないと刺すよ」と脅す母親。
編集処理される前の手紙の原文は、下記のHPで読むことが出来ます。
(株)メディアワークス http://www.mediaworks.co.jp/alt/
続編として、「もう家には帰らない」、「子どもを愛せない親からの手紙」があります。
|
|
|
バタードウーマン
虐待される妻たち
著 者:レノア・E・ウォーカー
出版社:金剛出版
発行日:1997年1月10日 価格:¥¥2,800-
ISBN : 477240533X
この本は、いわゆるドメスティック・バイオレンス(家族内暴力)と言われるものの存在を世間に知らしめた本です。日本では家庭内暴力というと、一般に子供が家で暴れるという意味で使われますが、ドメスティック・バイオレンスと言った場合は、夫が妻に対して暴力をふるったりして虐待することを言います。
著者は、バタード・ウーマン(被虐待女性)の事例をたくさん取り上げて、その実体を描き出しています。バタードウーマンが、なぜ虐待的な状況に居続けるのかということについて、著者なりの理論を展開しているのですが、どうも被害者に対する入れ込みが強すぎて、被害者を神聖視しているような印象を受けます。加害者である夫には、境界例の人が多いだろうとは思いますが、だからといってすべて加害者が原因であるとするにはちょっと無理があると思います。
しかし、そういう点はともかくとして、この本は、それまでの虐待される女性に対する見方を変えさせて、バタードウーマンを保護するためのシェルターなどの設置や支援団体の拡がりに貢献してきました。
|
|
| ファザーファッカー
著 者:内田春菊
出版社:文藝春秋
発行日:1993年9月15日 価格:¥1,600
まだです
|
|
| 妻の道 梶原一騎と私の二十五年
著 者:高森篤子
出版社:JICC出版
発行日:1991年11月15日 価格:¥1,359
|
ホーム > 本の紹介 > 虐待
【 境界例と自己愛の障害からの回復 】
|