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売春
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売春論 Love for sell
  
著  者:酒井あゆみ
出版社:河出書房新社
発行日:2005年06月21日 価格:¥1,365 ISBN : 4309017142
 
 著者人身が元風俗嬢で、いろいろな形の売春を体験してきているので、この本では現場から見た売春のさまざまな問題点を指摘しています。
 まず最初に、売春は儲かるのかという問題。いま売春は値崩れを起こしているようで、儲かるはずだと思ってこの世界に入ってくる女性にとっては、ちょっとガッカリのようです。最近は、売春をカッコイイ仕事だと勘違いして入ってくるギャルや、漠然とした不安から売春を始めたりするような人もいるようです。
 それから、この業界に関する、体験者ならではの指摘が具体的にいろいろと書かれています。なかでも著者が一番嘆いているのが性病の蔓延です。以前はお店に「お姉さん」的な人がいて、新人に対して性病予防の指導をしていたのですが、最近はそういうこともなくなってきて、無防備なまま性行為を繰り返している女性が多いようです。お店によっては、まだ洗ってもいない臭いオチンチンをいきなりパクリとくわえてフェラチオをしなければならないところもあるようで、衛生面から言えば、こんなのはまさに「狂気の沙汰」ということでしょう。
 それから、買われる立場にとって、自分が値踏みされるということが、いかに精神的に苦痛かということについても書いています。
 この本の最後は、「あなたはそれでも、売春しようと思いますか?」という言葉で締めくくられています。
 業界の裏事情が詳しく書かれていて、たいへん興味深く読めるのですが、やはり病気は怖いですよね。


NEW 8/28
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コールガール
  私は大学教師(プロフェッサー)、そして売春婦
著  者:ジャネット・エンジェル
出版社:筑摩書房
発行日:2006年01月10日 価格:¥2,200 ISBN : 4480837159
 
 世の中に博士号を持った売春婦が、どれくらいいるのでしょうか。いずれにしても、実際に文化人類学の博士号を持っている著者は、大学の教壇に立ちながら、三年間に渡って売春を続けたのです。  きっかけは、恋人の男がお金を持って逃げたこと。部屋代の支払いに困った著者は、求人広告を見てエスコート・サービスの仕事に応募します。そして、その日のうちに客を取ります。そして、最初のお客との性交。その時のようすが具体的に書いてあるので、読んでいて、ちょっとドキドキします。
 ここから話はテンポ良く進んでいくので、ついつい夢中になって読んでしまいます。著者が出会った変わったお客たちが次々に登場するので、じつに面白いです。
 著者は、以前からパートナーには不自由しない女性だったようで、相手は男性だけでなく、同性である女性ともすでに何人かと経験済みだったようです。ですから、売春を始めてからも、ダブルの注文にも抵抗なく対応できたのです。ダブルというのは、女性二人がレスビアンという設定でお客の相手をするのです。
 この本を読むと、私にも売春が出来そうだと思う人もいるかも知れませんが、著者はたまたま非常に恵まれたところで働くことができたのだ、ということを忘れてはいけません。同業他社で働く女性たちの話も出てくるのですが、非常に搾取的な労働環境です。そして常に逮捕される危険、性病感染の危険、薬物の誘惑など、さまざまなリスクに遭遇します。実際に著者はコカインにはまってしまいますし、危うく売春容疑で逮捕されそうになったりもするのです。それに、男たちが描くファンタジーを演じなければならないので、精神的なストレスもかなりあります。
 著者は実生活で売春をしながら、大学で売春問題に関する講座を開いたりしましたので、いろいろな意味でこの本は興味深い内容になっています。


NEW 8/28
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キスだけはやめて
  
著  者:ネリー・アルカン
出版社:ソニー・マガジンズ  ヴレッジブックス
発行日:2006年02月20日 価格:¥690 ISBN : 4789727920
 
 カナダの女子大生売春婦による手記です。
 敬虔なクリスチャンの父の元で育った後、大学に進学したときに都会に出て一人暮らしを始めます。そして、ちょっとだけバーのホステスをした後、すぐに売春の道に入り、初日にいきなり五人の見知らぬ男たちと交わります。その日からずっと男たちのペニスをしゃぶり、性交する日々が繰り返されて行きます。
 著者は売春を続けながら、精神分析の治療を受けていて、両親とのゆがんだ関係などが分析されています。性行為の様子も具体的に書いてありますし、文学的にしゃれた表現があったり、鋭い思考の展開もあったりで、全体的に面白く読めます。
 カナダとフランスでベストセラー入りした本です。


 NEW 8/28
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出張ホスト
  僕は一晩45000円で女性に抱かれる
著  者:一條和樹
出版社:幻冬社 アウトロー文庫
発行日:2003年12月05日 価格:¥495+税 ISBN : 434440470x
 
 著者は株で失敗して、1800万円の借金を作ってしまいました。それで、自分への罰として、出張ホストになりました。昼間は一部上場企業の社員として働き、夜は女性に身体を売ってお金をもらう仕事をしているのです。お金を払うのは女性ですから、なんでも女性の言う通りにしなければなりません。
 この本では、そういう夜の仕事を通して、自分を買ってくれた女性たちのエピソードがたくさん書かれています。たとえば、風俗の仕事をしている性欲旺盛な女性、夫の不能に悩んでいる社長夫人、処女を捨てるために著者を買ったOL、著者を買っているうちに著者を好きになってしまった看護婦さん、ごく普通で地味な生活をしているOL、等々さまざまな女性のことが書かれています。
 お客さんたちは、中年の方もいますが、意外と若い女性が多いようです。こういう風俗はまだ一般的ではありませんが、インターネットの普及で、これからも男を買う女性が少しずつ増えてゆくかもしれません。


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レンタル彼氏
  
著  者:酒井あゆみ
出版社:幻冬舎
発行日:2005年12月10日 価格:¥1,500+税 ISBN : 4344010795
 
 お金で男を買ったことのある女性たちへのインタビューをまとめた本です。
 女性にも男と同じように性欲がありますが、女性の場合は社会的な抑圧があって、なかなか男を買うという行動には出られません。しかし、インターネットの普及とともに、女性もセックスの相手をお金で買うようになってきたようです。
 間にお金を入れることによって、割り切った関係を持つことができるのが良いようです。男を買う動機としては、性欲を満たすためだけではなくて、自分が女であることを再確認したかったり、心の癒しを求めたり、処女を捨てるためだったり、更年期を迎えた寂しさを紛らわすためだったりと、人それぞれです。女性たちの職業も、会社経営者、OL、専業主婦、看護士、保育士、等々さまざまです。そして、それぞれの女性の立場で、なぜ男を買ったのかということや、初めて男を買ったときどうだったか、男を買ったことをどう思うか、などについて語られています。
 一番最後には、著者自身が男を買うようになったいきさつにいて書いています。

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ウリ専
  ♂が♂にカラダを売る仕事
著  者:松倉すみ歩
出版社:英知出版
発行日:2006年02月20日 価格:¥1,300+税 ISBN : 4754220587
 
 男が男に体を売るお仕事です。
 まず、業界用語の説明があって、それから、あるボーイさんが、この世界に入ったきっかけや、マネージャーから受けた研修のようす、相手をしたいろいろなお客さんのことなどが書かれています。
 それから、さまざまなタイプの7人のボーイを紹介しているのですが、ゲイの人だけではなくて、ノンケやバイの人もいます。そして、あるボーイさんとお客との実際の行為の内容を通して、ベッドでの「お作法」について書かれています。
 最後に、ボーイたちのさまざまな人生観が書かれています。


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